樹脂の酸化抑制による品質改善提案
樹脂サンプルの酸化テスト
樹脂サンプルおよび温度条件をご提供いただくことで、弊社にて窒素雰囲気中での加熱溶解テストを行います。本サービスは、溶かしたサンプル樹脂を使い、お客様に窒素ガスの酸化抑制効果を確認していただけます。
窒素パージ用デモ機のレンタル
デモ評価用の窒素ガス発生装置およびパージボックスを導入いただきます。その後、お客様の実生産設備で窒素パージの効果を検証していただけます。
樹脂サンプルの酸化テスト
本サービスは、窒素ガス雰囲気で樹脂の熱による酸化現象を検証し、適切なパージ用窒素の純度を提案致します。
はじめに、お客様が実際に使用されている樹脂のサンプルと温度条件をご提供いただきます。その後、弊社にて純度を調整した窒素雰囲気中での加熱溶解テストを行ったのち、レポートを提出します。
溶かしたサンプル樹脂のテストレポートから、窒素ガスの酸化抑制効果を確認していただけます。(詳細は弊社営業所へご連絡ください。)
空気雰囲気で樹脂成形することの問題点
樹脂成形の加工において、黒点・焼け・黄変などの品質不良は製品ロスや成形機の保守時間ロスなど、製品コストに大きく影響します。これらの不良は、樹脂を空気中で加熱して溶かしたことによる酸化が原因であり、窒素パージで改善が可能です。
改善システムの推奨例
樹脂成形機ホッパー部より窒素ガスを注入することで樹脂の酸化を抑制します。樹脂の酸化を抑制することにより、黄変や黒点などの品質不良を減少できることが確認されています。黄変や黒点などの品質不良を減少できることで、製品ロス減少や保守コスト削減など、様々な効果に期待ができます。
雰囲気による比較
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加熱前サンプル
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空気雰囲気
空気雰囲気では、樹脂が酸化によって変色しています。
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99%窒素ガス雰囲気
99%窒素雰囲気では、空気雰囲気よりも酸化が抑制されています。
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99.9%窒素ガス雰囲気
99.9%窒素雰囲気では、99%窒素雰囲気よりも、さらに酸化が抑制されています。
窒素パージ用デモ機のレンタル
弊社では、デモ評価用の窒素ガス発生装置、パージボックスの貸出を行っており、お客様の実生産設備で窒素パージの効果を検証していただけます。また、お客様の成型機の形状に合わせて、パージノズルの製作も承っております。
従来パージ方法の問題点
成形機のシリンダー部には、ガス抜き口が設けられていない事が多くありました。そのため、単にホッパー部にパージガスを注入したとしても、ガスはシリンダ部に到達できず、Uターンするようにホッパー上部に抜けてしまう状態でした。その結果、従来の方法ではパージが有効に機能しなかったため、シリンダー部の雰囲気置換に長時間が必要になり、製品に黒点や黄変などの不良が発生していました。
窒素パージ方法の改善例
①パージ回路ボックスを用いた「間欠パージ」から、スクリュー・シリンダー内のガス流動を促進
②シリンダー部に対し、角度をつけたパージノズルを使用することで、パージ効率を改善
①+②により、窒素パージ時間の短縮と製品不良率の低減につながります。
(閉塞空間内(スクリュー・シリンダー部)の酸素濃度を従来比35%低減 ※弊社調べ)
残留酸素濃度の比較例
左のグラフは、「連続パージ」と「間欠パージ+角度付きノズル」で閉塞空間内(スクリュー・シリンダー部)をパージした場合の残留した酸素濃度を測定し、比較したグラフです。
従来の方法と比較してみると、弊社が提案する方法は、閉塞空間内の酸素濃度が速やかに低下していることがわかります。
デモ機レンタルの内容
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窒素ガス発生装置
(経費実費) -
パージ回路ボックス
(無償対応)※ -
パージノズル
(有償対応)
※PSA導入予定のお客様に限ります。詳細に関してはお問い合わせくださいませ。