自動車用樹脂部品の
ドライアイススノー精密洗浄
会社概要
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」
導入会社概要
- 会社概要
自動車部品製造会社様
- 事業内容
自動車部品製造
導入背景
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」を
導入することになった背景
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」は、自動車業界の大手メーカー様、自動車部品メーカー様に採用されています。以下では、実際に自動車業界でドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」を利用するに至った背景をご紹介します。
課題 1
塗装ラインにおける自動車部品で
ドライ洗浄が必要であったため
自動車業界では、塗装ラインで自動車部品をドライ洗浄するプロセスがあり、クライアント様は歩留まりを向上させる洗浄機器を探しておられました。
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」は、塗装ラインで樹脂製品をインラインでドライ洗浄する用途に対応しており、こうした背景から採用されました。
従来の自動車部品の洗浄方法は、人の手によってエアブロー洗浄されておりました。 インラインでドライアイススノー精密洗浄を行うことにより、人の手によるムラを無くし、自動化による人件費削減のメリットがあります。
課題 2
樹脂製の内装外装部品のバリ取りを行う必要があったため
自動車業界では、自動車の内装外装部品をバリ取りするプロセスがあり、クライアント様はバリ取りができる洗浄機器を探しておられました。エア・ウォーターが製造するドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」は、内装外装部品のバリ取りをインラインで行う工程に対応しており、こうした背景から、ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」は採用されました。
従来のバリ取りの洗浄方法では、サンドブラストで取る方法がありました。 しかし、サンドブラストの場合、部品に傷がついてしまったり、メディアが部品に残留する不具合がありました。
一方、ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」の場合、ドライアイス粒子の硬度が低いため、部品を傷つけにくくなります。
課題 3
エンジン部品のクーラント・防錆油の洗浄を
行う必要があったため
自動車のエンジン部品のクーラント・防錆油を洗浄するプロセスがあり、クライアント様はクーラント・防錆油を洗浄できる洗浄機器を探しておられました。
エア・ウォーターが製造するドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」は、クーラントや防錆油を効率的にドライ洗浄する用途に対応しています。
従来、自動車のエンジン部品は、人の手による溶剤洗浄が行われておりました。 ドライアイススノー精密洗浄を行うことにより、人の手によるムラを無くし、 自動化による人件費削減のメリットがあります。
QuickSnowとは
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」とは?
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」は、液化炭酸ガスから作るドライアイス微粒子「ドライアイススノー」を、高速で洗浄対象部に衝突させ、精密部品や基板表面についているパーティクルや有機物を除去する洗浄装置です。
原理
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」の原理
物理的作用による洗浄
物理的作用による洗浄では、スノーを噴射し、対象物にスノー粒子を高速で衝突させます。その後、衝突した粒子は800倍まで気化膨張し、対象物を取り除きます。
化学的作用による洗浄
化学的作用による洗浄では、スノーを噴射し、対象物にスノー粒子を衝突させます。その後、衝突した粒子は部分液化し、有機化合物を溶解して、対象物を取り除きます。
メリット
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」を
利用するメリット
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」を使用するメリットは下記の7つです。
- 洗浄対象物の素材に応じて、適切なノズルを選べる
- ドライプロセスによって、廃水、廃液処理や乾燥工程が不要
- 供給形態が液化炭酸ガスボンベであるため、いつでも使用可能
- ドライアイスは昇華して残らないため、後処理が不要
- 粒子がやわらかいので被洗浄物へのダメージが小さい
- ドライアイスの体積が800倍まで気化膨張する性質や液化する性質を利用して洗浄ができる
- 粒子がミクロンサイズであるため、微細部の洗浄に好適
上記のメリット中でも、特に「洗浄対象物の素材に応じて、適切なノズルを選べること」はドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」の大きな特長として挙げられます。
従来の洗浄方法の場合、対象物に傷をつけてしまうことがありました。
しかし、ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」であれば、対象物に適したノズルを選定できるため、対象物に傷をつける心配が少なくなります。
製品比較
ドライアイススノー精密洗浄装置「QuickSnow」と
他の製品との比較
メーカー | エア・ウォーター | A社(国内) | B社(国内) | C社(国内) |
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①ドライアイス供給方法 | 液化炭酸ガス | 液化炭酸ガス | 液化炭酸ガス | 液化炭酸ガス |
②洗浄力 | 最弱~最強 | 弱~強 | 強〜 | 弱~強 |
③炭酸消費量 | 2~10 | 15 | 40 | 10~60 |
④幅広タイプ | あり | なし | なし | あり |
⑤洗浄用途 | 電子機器、自動車部品等のパーティクル、油分除去 | 樹脂バリ、 基板のフラックス除去 | 金型の汚れ、離型剤の除去、精密部品の洗浄 | 工作機械、油分除去 |
(注釈)
②洗浄力…弊社ノズルタイプが4種類あり、お客様の洗浄対象物に適した洗浄力が提案可能です。
③炭酸消費量…ノズルタイプにより炭酸消費量が変動します。
④幅広タイプ…幅広タイプがあることで洗浄時間を削減できます。