入浴介助の目的や手順、注意点などのポイントを解説!

入浴介助の目的や手順、注意点などのポイントを解説!
目次

入浴介助をする場合、体や髪の洗い方やその手順、準備すべきことなど様々な気になる疑問が湧いてくるかと思います。本記事ではそのような疑問に回答していく他、入浴介助の負担を減らし、効率的におこなえる方法も紹介します。

1. そもそも入浴介助を行う目的は何か?

お風呂に入ることで身体を清潔に保つことが可能です。身体が不衛生だと、細菌や雑菌による感染症のリスクが高まると言われていますので、お風呂に入ることでその予防の効果へとつながります。

また、臭い等の不快感がでてくる場合もあります。臭いが軽減されることで気分がすっきりし、清潔を保つことで人間関係にも良い影響をあたえます。

更に、髪や体を洗って刺激を与えたり、入浴して体を温めたりすると血行が良くなり、新陳代謝が促進されます。また、シャワー浴は静水圧がかかりづらいため、身体への負担が少なく新陳代謝の促進ができます。

一方で、高齢であったり、疾病を患っていたりする場合には、自分自身の力だけでおこなうのが困難なケースもあり、そのような場合には入浴介助が必要です。

2. 入浴介助を行う手順と注意するべきポイント

入浴介助を行う手順と注意するべきポイント

自分自身の体を洗うことと比較して、足腰が不自由であったり、身体の自由が効かない人の入浴介助をおこなうことは容易ではありません。 しっかりと事前準備をおこなわないと思わぬ事故が起きてしまう可能性もあります。

そのため、ここでは安全にかつ入浴者が快適に入浴できる「入浴介助の手順」について、「入浴前」「入浴中」「入浴後」の3ステップに分けて注意点も含めながらポイントを解説します。

2-1. 入浴前

はじめに「入浴前」に入浴介助者が準備することと、注意点を解説します。この入浴前の準備をしっかりとおこなうことで入浴中・入浴後の介助負担を大きく減らせます。

1. 入浴介助で準備するべきものは?

入浴介助の際に必要なものは

  • ・タオル(大きいものだと拭く時間を短縮できる、寒さを軽減できるメリットもある)
  • ・着替え(必要な方はオムツも忘れずに)
  • ・介助者はエプロン、ゴム製の靴、手袋(濡れたり滑ったりしないように)

を用意しておくと良いです。他に高齢者の肌にやさしい体を洗うスポンジやタオル、入浴後に行う保湿剤・爪切りなどがあっても良いかもしれません。

2. 準備に加えて、健康状態を確認する

体調がすぐれない場合は、入浴の延期や、体を拭くだけにするといったことが必要です。

3. 脱衣所や浴室の確認

安全に入浴できる環境を整えることも思わぬ事故を防ぐために重要です。高齢者の入浴時に気を付けたいこととして、転倒が挙げられます。

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お風呂の床は滑りやすく、筋肉やバランス機能などの身体機能の低下している高齢者の方は転倒してしまう可能性があります。

また石けんの泡が滑りやすさを助長してしまうため、泡が床や手すり等についていないか、よく確認することが大切です。

さらにこまめに浴室を掃除しておくことで、汚れによるヌメリの滑りやすさを軽減してくれます

4. 浴槽内に入る際の注意点

入浴者がご自身で浴槽内に入る際は、足を滑らさないように手すりや浴槽の縁を掴んでもらい、バランスを崩さないようにしましょう。

機械浴でストレッチャーやチェアに移乗して入浴する際は、転落を避けるよう安全ベルト等を用いて体を支えましょう。入浴者の身体の位置を確認し、手が挟まれる等の事故にも気をつけましょう。

身体機能が低下してバランスを取るのが困難な方は、浴槽内で姿勢を保てず誤飲や溺れるリスクがあるため、水を貯めないシャワー入浴機器で入浴すると、リスクの低減ができます。

2-2. 入浴中

次に入浴中の注意点について解説します。

1.体を温める

お風呂やシャワーのお湯の温度には注意が必要です。湯温は41度以下、入浴の時間は10分までを目安にしましょう。 また、浴槽から急に立ち上がらないようにしましょう。

出典:消費者庁 News Release 冬季に多発する高齢者の入浴中の事故に御注意ください平成30年11月21日

2.髪を洗う

髪や頭皮を洗う際には指の腹で優しくマッサージをするように洗いましょう。シャンプーやリンス、コンディショナーなどの流し残しが発生しないよう、丁寧にすすぐことも重要です。

3.体を洗う

体を洗う際にはボディタオルやスポンジを用いるか、素手でおこないます。

高齢の方などの場合、皮膚が弱いケースもありますので、髪や頭皮同様に優しく洗うことが大事です。

特に、脇の下や膝裏、陰部などは汚れが溜まりやすい場所ですので、洗い残しがないようにすることが気をつけるべきポイントです。

2-3. 入浴後

入浴後は濡れた足が床の上で滑らないよう、足の裏をはじめ全身をタオルでしっかりと拭くことが大切です。

また入浴前と健康状態は変わりないかを確認します。さらに入浴後は血圧の変動でふらつくことが考えられますので、椅子などを用意し、転倒に気を付けて着替えをします。

お風呂に入ることで汗をかき、脱水状態になる方もいますので、水分補給は忘れずに行うことが大切です。

3. 大変な入浴介助も「美浴」なら安全かつ快適な入浴介助ができる!

ここまで入浴介助の方法や準備すべき道具などについて解説してきましたが、入浴介助は介護者に負担の大きい作業になります。また、入浴者にとっても転倒や溺れというリスクがあるというのも事実です。

大変な入浴介助を日々おこなう場合、その負担は非常に大きいと思いますが、入浴介助を快適かつ安全にできるようになる「美浴(びあみ)」という特殊浴槽を紹介します。

美浴NS5000

3-1. 「美浴」とは?

「美浴」は介護用のシャワー入浴装置で、入浴者は快適安全に身体的負担も少なく、気持ちよく入浴できます。「美浴」に入れば、入浴者は柔和で温かい上質なミストシャワーを浴びて身体は清潔に、心はリフレッシュできます。

また「美浴」のメリットはそれだけでなく、通常の浴槽とは違って入浴者が溺れたり、誤飲したりするといった心配もありません。

さらにメリットは入浴者だけでなく、介助者にもあります。「美浴」は、ボタン一つで入浴者を簡単に洗身できる他、入浴時間と介助人数の削減により密集を防ぎ、ボディシャンプー機能による洗身で近距離接触を軽減します。

加えて、経営者にとっても「美浴」は大きなメリットがあります。入浴対応にかかる時間が短縮できるので、人件費を削減することが可能です。
また、貯湯式に対して1/3程度の湯量で済むため、上下水道料金や光熱費を大幅削減できます。

3-2. 「美浴」の特徴

前述したメリット以外にも「美浴」には多くの利用者にとって魅力的な特徴があります。その「美浴」の特徴について、入浴者・介護者・経営面から見たそれぞれのメリットを下記にまとめて解説します。

入浴者

静水圧のかからない上質なミストシャワーを浴びることで心身ともにリラックスでき、通常の入浴よりも体に優しいです。また、美浴では常に新しいお湯を利用するので、利用者どうしの交差感染も防止でき、失禁等の清掃対応も容易で、清潔な入浴ができます。さらに、通常の入浴と比較して身体の露出が少ないためプライバシーを保ちやすいという点も入浴者にとって大きなメリットとなります。

介助者

入浴対応にかかる時間を大幅に短縮できるので、入浴介助作業効率が向上します。また、通常の入浴とは違い、入浴者が溺れたり誤飲したりする事故リスクが少ないため、介助作業にともなう心理的負担も軽減できます。心理的負担を軽減できる結果として、介助者に入浴者とのコミュニケーションを図る余裕も生まれます。

経営面のコスト削減

入浴対応にかかる時間が短縮できるので、入浴介助に従事する人数や時間を削減できます。また、電気やガス、水道代などの諸経費も同時に削減できるため、コストメリットも大きいです。据え置き式で付帯工事も少なく、設置導入が容易です。

3-3. 「美浴」の種類

経営者や入浴介助者、入浴者にとって多くのメリットがある「美浴」ですが、その「美浴」には複数のモデルがあります。ここではその各種「美浴」の概要や特徴、どのような方に向いているか解説します。

NS5000

NS5000シリーズは入浴者が寝た体勢で入浴できるストレッチャー式の入浴装置です。寝た体勢で入浴できるので、自力での立ち座りをすることが困難な方も利用できるというメリットがあります。また、上下のラインに16基のノズルを配置しているので、背部もしっかり洗うことができ、包み込むような入浴感があります。

NB2500

NB2500はリクライニングチェアを利用して入浴するタイプの特殊浴槽です。無段階でリクライニングの確度を調整できるため、入浴者の身体の状態に合わせた姿勢で入浴ができます。このNB2500は、座位姿勢はできるが、立位は難しい方向けの入浴機器となります。その他にも、効率よく全身を温められること、開放性がある内部構造になっていることなどが挙げられます。

RS-05N

RS-05Nは車イス式のシャワー入浴装置です。この入浴装置も入浴者が椅子に座って入浴するという点はNB2500と同様ですが、こちらは装置サイズがNB2500と比べてコンパクトで、設置スペースを取らないといったメリットがあります。また、昇順ペダルやスイング式の肘掛などの機能もあり、操作もシンプルであるため、利便性も高いです。

シャワーオール

シャワーオールは自立サポート型の座って利用するタイプの入浴装置で、バスタブをまたげない人でも使いやすいよう、15cmのまたぎで済み転倒リスクを低減した設計となっています。また、装置サイズは非常にコンパクトで浴室だけでなく、居室設置も可能です。浴槽内で洗身が完結するため、浴室の行き来を最小限にできることも大きなメリットです。

以下にここまで紹介してきた「美浴」の各モデル特徴と製品詳細のリンクを記載しますので、より詳しく知りたい方はぜひチェックしてみてください。
品番 入浴時の姿勢 特徴
NS5000 寝位
  • ・ストレッチャー式
  • ・介助窓あり
  • ・背部もシャワーがしっかり当たる
NB2500 座位
  • ・リクライニング式
  • ・介助窓あり
  • ・開放感のある構造
RS-05N 座位
  • ・車椅子式
  • ・省スペース設計
  • ・車椅子からの視点を変えずに入浴可
シャワーオール 座位
  • ・自立入浴タイプ
  • ・省スペース設計
  • ・居室にも設置可能

各製品の詳細:美浴TOPページ

3-4. 「美浴」をショールームで体験されませんか?

ここまで紹介してきた特殊浴槽「美浴」ですが、その各モデルをショールームで体験利用可能です。体験ショールームは下記の8箇所がありますので、ぜひ最寄りのショールームをご利用ください。

  • ・釧路ショールーム
  • ・旭川ショールーム
  • ・札幌ショールーム
  • ・福島ショールーム
  • ・東京ショールーム
  • ・千葉ショールーム
  • ・京都ショールーム
  • ・神戸体感ルーム

なお、各ショールームにより展示している機器が異なります。詳しくは各ショールームへお問い合わせ下さい。