水処理用凝集剤 READ-CX

ー 無機系凝集剤「READ-CX」は、有害物質を凝集沈殿させ汚染水を浄化します。無機系凝集剤READ-CXは従来の凝集剤とは異なった特長を持った薬剤であり、様々な用途に用いることが可能です。

水処理用凝集剤
READ-CXの特長

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低濃度フッ素処理におけるREAD-CX添加量

フッ素は低濃度域までの処理も可能

READ-CXは凝集剤としてフッ素処理に高い性能を発揮します。カルシウム法と異なり低濃度域への処理も可能です。少ない添加量で高い効果が得られるため、汚泥の抑制にも繋がります。READ-CXの場合、濃度の壁が存在しないため、薬注量に応じて低濃度処理も可能です。グラフでは、排水基準値より低い5mg/Lの模擬液に対し、READ-CXを添加することで環境基準値0.8mg/Lまで処理が可能であることを示しております。

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従来法との薬剤添加量比較

従来法と比較して高い性能を実証

ホウ素・フッ素処理にはアルミ系薬剤である硫酸バンドが良く用いられます。一方READ-CXと比較したデータはグラフの通りとなります。フッ素を50mg/Lから8mg/Lまで処理する場合、従来法の方法では0.7wt%程度の薬剤添加が必要なのに対し、READ-CXは0.2wt%程度で済みます。またホウ素を50mg/Lから10mg/Lまで処理する場合、従来法の方法では0.9wt%程度の薬剤添加が必要なのに対し、READ-CXは0.4wt%程度で済み薬剤添加量は1/3や1/2に減らすことができます。

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脱硫排水模擬液に対する各薬剤の効果について

従来法と比較してコスト面も効果的

ホウ素は処理方法が限られており、その処理には相応のコストが掛かることとなりますが、READ-CXは従来法に対し優位性を示すことが可能です。READ-CXは従来の薬剤に比べて性能が高いため、薬剤添加量は少なくなります。また、それに合わせて汚泥の発生量も減少し、その分産廃費用も削減できます。

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その他の特長

その他の特長として、「ハンドリング性が良い液状であるため、既設の置き換えも容易であること」や「ホウ素の他、フッ素、ヒ素、セレン、リン、六価クロム、鉛などの元素も処理可能であること」が挙げられます。

READ-CXを使用した水処理の原理

凝集沈殿法は所定量の薬剤を添加しpHを調整することで液中の重金属等を析出させ、汚泥として
沈降分離させます。READ-CXではフッ素・ホウ素・ヒ素・リン等を除去できます。

READ-CXを添加しpH調整剤にて
所定のpHに調整する(凝集反応が起こります)。

STEP1

有害物質が汚泥となって沈殿する
(有害物質は抜き出し、産廃汚泥として
処分)。

STEP2

有害物質が除去され、上澄み液は浄化
される。

STEP3

供給体制の確立でコストダウンを実現

READ-CXは主成分がレアアースであるため、割高な形となっておりました。しかし、現在は海外のレアアース
メーカーと協業体制を確立し、価格の低減が実現しました。

よくある質問

よくある質問をまとめました

凝集剤の形態はどのようなものですか?

当社グループの凝集剤READ-CXは液体タイプです。

どんな排水に効果がありますか?

ホウ素やフッ素、ヒ素、リン酸、銅、鉛、セレン、六価クロム等を含む排水を効果的に処理することができます。具体的には石炭火力発電所排水やメッキ排水、半導体工場排水などの排水処理にご活用いただけます。

他の凝集剤との違い、特長は何ですか?

例えばフッ素では、他の薬剤に比べて低濃度までの処理に効果的です。またホウ素については一般的な処理方法(硫酸バンド消石灰法)と比較すると少ない薬剤使用量で済むため、発生する汚泥量も抑制することができます。

使用期限はありますか?

基本的には劣化しませんが、1年以内にご使用ください。ただし長期間静置すると成分が沈降することがありますので使用前には軽く撹拌してからお使いください。

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